内臓脂肪とは、おもに胃や腸などの周りについてしまう脂肪のことです。
内臓脂肪と聞くと、減らした方が良かったり悪者と言ったりするようなイメージが先行しがちです。
体内の脂肪組織からは、生理活性作用のある「アディポカイン」という物質が分泌されます。アディポカインの生産量は、皮下脂肪と比較し内臓脂肪の方が高く、内臓脂肪は身体機能の調整に一役買っていることがわかっています。
さらに、内臓脂肪は外部からの衝撃に対して臓器を守っているという役割も持ちます。したがって、身体機能の保護や調節機能も含めて、内臓脂肪が少なすぎることも問題になり得ます。
とはいえ、多すぎる内臓脂肪は高血圧や高血糖などの、血液疾患に繋がり得る要因となるので注意が必要です。
自身の体に対して、適正な内臓脂肪の量をキープすることが重要なのです。
ウエスト周囲径が女性であれば、90cm以下。男性であれば、85cmを超えているうえ、「血統・血圧・脂質」のうち2つ以上が基準値を超えていると、内臓脂肪が蓄積されているという判断基準になるので、ご参考ください。